こんにちは、フリーランスのKizukiです!一般企業を経てフリーランスとして2019年に独立し、Webデザイン・プログラミング・通訳・翻訳・通訳案内士の仕事に携わってきました(Kizukiについてはプロフィールをご覧ください)
結論、翻訳初心者でも条件を満たせば、独学で英語の翻訳家になるのは可能です。
理由は「翻訳業務にはさまざまな種類があり、勉強方法次第で小さな経験を積みながら大きな案件にもチャレンジできる機会が生まれるから」です。
実際に始めるまでは緊張しますが、実務翻訳の実績や経験を積み重ねていくと自信が生まれます。
本記事では、翻訳初心者の私が独学で英語の実務翻訳家になれた9つの勉強方法をご紹介したいと思います。
初心者が独学で英語の実務翻訳家になれた9つの勉強方法

未経験者だった社会人の私が、独学で英語の実務翻訳家になるにはどうすればいいかを考えました。以下の通りです。
- 英検1級・TOEIC900点以上の語学力を身につける
- 文章を書いて自分の切り口を持つ
- ユーザー生成コンテンツ翻訳能力を身に着ける
- Webマーケティング・SEOを学ぶ
- 各種翻訳プラットフォームへの対応力を身に着ける
- 自分のポジションを明確にする
- プログラミングのナレッジを身に着ける
- 提案型の姿勢を持つ
- 専門性を身に着ける
それぞれ順番に確認していきたいと思います。
英検1級・TOEIC900点以上の語学力を身につける
顧客へ高品質の成果物を納品できるようになるためには、一定の語学力が必要です。最低でも英検1級、TOEIC900レベル以上は求められます。
たとえば、日本工業英語協会によれば工業英語の基本となる考え方は、3C(Correct, Clear, Concise)と言われています。
Clear(明確に)
- 1回読めば理解できる英文
- 伝えるべき内容の論理関係を明確にした英文
- 具体的でわかりやすい語句と構文を使った英文
Concise(簡潔に)
- できるだけ少ない語数で伝わる英文
- 簡潔でより直接的に表現した英文
- 読み手の負担を最大限減らした英文
上述のポイントを実務でいかすためには、英文法・語彙・構文などの知識に加え、原文のニュアンスを損なわずに別言語へ訳す判断力が必要です。
文章を書いて自分の切り口を持つ
ブログでもノートでもいいので、文章を書き続けることで自分の切り口を持つのがポイントです。
自分や他者の考えを第三者に伝える作業も「翻訳」と言われます。
以下の本では、その真意を学べます。
ユーザー生成コンテンツ翻訳能力を身に着ける
ユーザー生成コンテンツ(User Generated Contents)についても理解が必要です。Facebook・Instagram・Twitter・ブログでシェアされたコンテンツを指し、また、クチコミサイトへの投稿やAmazonなどの商品評価レビューも含まれています。
近年はこのUGCの翻訳案件が増えてきており、一般企業の広報メディア(動画など)だけでなく、YouTuberの動画翻訳案件も発生しています。
私自身もYouTuber動画翻訳の依頼をいただいていますので、細かい案件が散在的に増えているという印象を受けています。
この傾向に対応する力が求められていると申し上げても過言ではないでしょう。
Webマーケティング・SEOを学ぶ
海外マーケティング業務文書の翻訳を担当すると、WebマーケティングやSEO対策のナレッジが求められます。理由としては「多言語サイト」の翻訳案件も増えているからです。
たとえば、外資系メーカーが日本へ進出する際に「日本語サイト+ブログ」を構築する場合、どのようなキーワードを組み込んでマインドマップを作成するでしょうかを考えてみましょう。
多言語サイトやブログの設計案件が生まれているのは翻訳市場にとって追い風と言えますが、翻訳案件を継続的に受注して実績に変えるためには、「WebマーケティングとSEO対策のナレッジ」を身につけるのが重要です。
下記の教本ではWebマーケティングの具体的なストーリーが対話形式で展開されており、内容は翻訳にも活かせますのでご参考ください。
各種翻訳プラットフォームへの対応力を身に着ける
翻訳会社が採用するプラットフォームも多様化しており、翻訳者もその傾向に対応する必要があると言えるでしょう。
WordやExcelでも業務を行えますが、作業場所の一元管理により「表記のズレ」などのケアレスミスを未然に防ぎ、各プロジェクト管理を簡素化できるメリットもあります。
映像字幕の実務翻訳に関しても特殊なソフトを使う場合がありますので、下記記事をご参考ください。
自分のポジションを明確にする
業界内で自分のポジションを見つけ出すのも重要です。業界の動きとご自身のバックグラウンドを踏まえ、ポジションを選択していくことになります。
たとえば医療や金融などの専門分野では人材が慢性的に不足していますし、多言語サービスへの対応を検討している会社もあります。
プログラミングのナレッジを身に着ける
プログラミングの知識を身につけると、翻訳だけでなく多言語サイトの構築でも要員として稼働できます。
たとえば、HTMLとCSSはホームページを制作する上では基礎的なプログラミングスキルです。HTMLとCSSの運用レベルを実務で使えるようになっておくと、翻訳会社のホームページを翻訳するだけでなく、ホームページの改修業務という付加価値も生めます。
クライアントによっては単価交渉が難しいけれども、翻訳+αの業務なら料金を上乗せしてもいいというパターンもあります。
提案型の姿勢を持つ
翻訳業界では語学力だけでなく、各種市場のニーズの変化に対応できる提案能力も必要とされています。
専門性を身に着ける
需要が多い翻訳市場で仕事をする場合、語学力に加えた専門知識が必要です。たとえば、私はITとマーケティングの案件を主に担当しています。
高い英語力を持っている翻訳者が多いので、何らかの専門知識を持っていると翻訳者といての人材価値を高められます。
自分の専門知識を翻訳会社に伝える機会があれば、積極的にアピールしてみましょう。
専門性が求められる翻訳市場の今後については、下記記事で解説しています。
まとめ:未経験者でも英語の実務翻訳家になれる

本記事では「翻訳初心者の私が独学で英語の翻訳家になれた9つの勉強方法」について解説しました。
業務では動き方次第で実務翻訳の経験を積み重ねることができますし、案件にチャレンジできる機会も生まれるので、初心者でも条件を満たせば独学で英語の翻訳家になるのは可能です。
かつては翻訳のレベルアップを図って単価を上げていくというのが主流でしたが、私が実際に翻訳・校正・校閲・コーディネーター・営業まで行った経験では、翻訳+αのスキルが重要だということです。
今後は新しい技術開発に伴ってトレンドが再度変化するかもしれません。
トレンドが変わる度に翻訳者として何を身につけ、どこへ向かうのかという問題意識を常に持ち続ける姿勢が、今後の翻訳業界で生き残る上で重要と言えます。
翻訳家としてのキャリアは自己研鑽の積み重ねになりますので、その意味ではトライアルの合格がスタート地点とも言えます。
在宅翻訳・通訳トライアルの対策については下記記事で解説していますので、ぜひご覧になってトライアルに挑戦してみてください。
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