

こんにちは、フリーランスのKizukiです!一般企業を経てフリーランスとして2019年に独立し、Webデザイン・プログラミング・通訳・翻訳・通訳案内士の仕事に携わってきました(Kizukiについてはプロフィールをご覧ください)今回は以下の悩みにお答えいたします。

英語学習で「音読は効果ない」と聞くけど、本当ですか?
結論、間違ったやり方で行う英語の音読は効果ないです。
音読とは、文章を声に出して読む動作を指します。
幼稚園や小学生の時に教科書を声に出して読んだ経験があるのではないでしょうか。正にその作業が「音読」です。
脳科学的にも音読の効果が説明され、大学入試の試験対策でも音読の重要性を説く教師も存在します。
しかし、間違ったやり方で行う音読は効果がないどころか、英語学習の足かせにもなります。
- 英語の音読が効果ないと言われる理由とは?
- 英語音読の効果と結果:TOEIC585→英検1級
- 英語音読の効果を保つための参考書はこれ
本記事を読むことで、英語学習における正しい音読のやり方が分かるようになります。
本記事では、英語の音読が効果ないと言われる理由・筆者の体験談・音読の注意点・音読のモチベーションを保てる書籍、音読の教材をご紹介していきたいと思います。
英語の音読が効果ないと言われる理由とは?

結論、下記の間違ったやり方で行う音読は効果ないです。
間違った発音で英語の音読をする
間違った発音のまま、英語の音読を繰り返しても効果はないです。
CD付の英語教本を購入して音読を繰り返したとしても、仮に間違った発音で音読を続けていたら、実際の英会話やリスニングでもミスをするリスクがあります。
たとえばcareerを「コリアー」ではなく「キャリアー」と発音すれば、「??carrier??」と間違われることもあるでしょう。
文意を理解できていないまま英語の音読をする
英語の音読をいくら続けても、文章の意味を理解できていなければ効果はないです。
文章の意味と言っても和訳だけでなく、SVCなどの文型構造や時制・仮定法などの英文法にも確認事項が及びます。
未来形であれば「be going to」と「will」の違いを把握できているかどうか、細かいニュアンスの違いを理解できているかが問われます。
英文法の細かいニュアンスについては「スーパーレベル パーフェクト英文法」で詳しく解説されています。
英語の音読そのものが目的化している
「英語の学習」ではなく「英語の音読そのもの」が目的化している場合、大きな効果は望めません。
たとえば留学を英語学習の目標としており、CDで音声を確認した上で音読の鍛錬を繰り返す作業は重要です。
しかし通過点の目標がなく、CDを聴かずに文章の意味も確認しないまま音読を闇雲に行っても、果たして上達できるでしょうか。
英語音読の効果と結果:TOEIC585→英検1級

TOEIC585点だった自分が英語の音読に取り組んだ結果、英検1級を取れるようになりました。
大学受験期に出会った英語教師から学んだ「音読の効果」
私が本格的に英語の勉強を始めたのは、高校3年生の春からです。
高校時代に出会った英語の先生から「音読の効果」について学び、大学受験に備えました。
- 授業で扱う英文を音読して自分のものにしてほしい。音読をすることで英語の感性を身に付けることができるし、会話の訓練にもなる。
- 実際の入試会場では、英語の試験前に単語帳を読むなんて愚かな真似はしない。自分がものにした文章の音読をしてほしい。それにより英語の思考に切り換えることができる。自分の英文を持っている人が本番で点を取れる。
この先生の教えは、高校を卒業してから15年以上、私が語学を続ける上で大きな支えとなってきました。
TOEICの初受験(585点)から見えた英語音読の必要性
大学入学後にTOEICを経験しました。
新鮮味のある市販の問題集を手に取り、ワクワクしながら問題を解いて試験に備えました。
初受験の結果は585点。600点オーバーを目標としていたので、残念な結果に終わりました(TOEIC500点台のスコアについては下記記事で解説)
目標を達成できなかった理由は、「音読を怠っていた」からでした。
躍起になって問題集を解いていたので多少は問題慣れしていましたが、肝心の語学力がついていなかったわけです。
実際に会話の発信力はほとんどなく、勉強法を見直す必要がありました。
高校時代に出会った先生の教えを思い出して音読を再開

勉強法を見直すために行ったのが「音読」でした。音読といっても、ただ単に文章を声に出して読めばいいわけではありません。音読のポイントは、実際に読みながら内容を理解する問題意識です。
仮に文章を理解せずに読み進めたらどうなるでしょう。ただやり切った感があるだけで、語学力の向上には直結しません。
音読を再開した際には、内容理解を意識しながら教材の勉強を進めました。
音読とシャドウイングにより合格できた英検1級
大学卒業前には、音読とシャドーイングを積み重ねて英検1級を取得し、合格を知った時には、嬉しくて涙が溢れました。
本とMP3プレイヤーがあればいつでもどこでもできるので、暇さえあれば続けていました(当時はまだスマホがなかった時代)
シャドウイングも基本は発声なので、音読の延長で続けていました。
この時の経験から申し上げられるのは、音読の継続が類似の勉強法(シャドーイング)にもつながり、自己実現に到達するチャンスを生むということです。
シャドーイングのやり方については下記記事で解説していますので、ご参考ください。
まとめ:英語音読の効果を保つための参考書はこれ

本記事では、英語の音読が効果ないと言われる理由、管理人の体験談について触れてきました。
結論、間違ったやり方で英語の音読を行うと、効果はないと言えます。
言い換えれば、正しいやり方を定着させて英語の勉強を続けていくことで、音読の効果が生まれます。

英語の音読は忍耐の積み重ねでもあり、モチベーションを保つ工夫が時には必要です。最後に「音読」のやる気がみなぎってくる本をご紹介したいと思います。
國弘流英語の話しかた
1969年、アメリカのアポロ11号が人類で初めて月面着陸を成功させました。
その時のテレビ中継番組を同時通訳したのが著者の國弘正雄さんです。
本書では音読が「只管朗読」と表現されており、著者が修行僧のような勢いで勉強していた様子がひしひしと伝わってきます。
著作では「学ぶ側の主体性と努力」があれば、苦難を力に変えられると言及しています。
ネットの情報では「絶版」という噂がありますが、図書館でも借りられます。
「あなたは音読をすると、なぜ伸びるのか?」
その答えが書かれている良書です。
英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語
音読と直接的に関係がある一冊というわけではありませんが、モチベーションを上げる上では良書と言えます。
以下10人の偉人が経験した語学とヒューマンヒストリーが紹介されています。
- 新渡戸稲造
- 岡倉天心
- 斎藤秀三郎
- 鈴木大拙
- 幣原喜重郎
- 野口英世
- 斎藤博
- 岩崎民平
- 西脇順三郎
- 白洲次郎
とくに斎藤秀三郎のストーリーを読んで感化された私は、『NEW斎藤和英大辞典 斎藤秀三郎(著)』を衝動買いしました(笑)
どのストーリーもとにかく「かっこいい」の一言。
読むだけで気持ちがワクワクして、英語の勉強に走りたくなる一冊です。


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