こんにちは、フリーランスのKizukiです!一般企業を経てフリーランスとして2019年に独立し、Webデザイン・プログラミング・通訳・翻訳・通訳案内士の仕事に携わってきました。(Kizukiについてはプロフィールをご覧ください)
結論、日英・英日翻訳の実力を向上させるコツは「実践に近いコンテンツを載せている参考書に触れ、地道に翻訳の型を勉強して定着させること」です。
一般的な翻訳業務では英語と日本語のテキスト変換のイメージが強いですが、読み手の心情を汲み取って文章を構築するクリエイティブな仕事です。
英日翻訳の場合は、日本語の勉強も同じく自己研鑽が求められると言えます。
本記事では「日英翻訳・英日翻訳の勉強法と参考書5選」をご紹介したいと思います。
翻訳の副業としてブログを運営して収益化を始めたので、ノウハウを知りたい方は下記記事もご参考ください。

日英翻訳・英日翻訳の勉強に役立つおすすめ参考書5選

日英翻訳・英日翻訳の勉強に役立つおすすめの参考書は、以下の5冊です。
順番に紹介していきたいと思います。
英語の発想
翻訳者にとっては日英発想の対比を理解しておくことが重要です。
「英語の発想」では、英語と日本語の発想の違いを詳しく説明しており、直訳に偏りがちな表現をうまく意訳する時に必要な知見を学べます。
英語だけでなく、日本語の考え方についても言及しているのが特徴です。
参考書の狙い | 日英発想の違いを理解する |
期待できる効果 | 意訳へ臨機応変に対応できるようになる |
技術系英文ライティング教本: 基本・英文法・応用
技術翻訳に焦点を絞ったテクニカル翻訳の参考書ですが、技術翻訳以外でも知見を応用できるノウハウが詰まっています。
たとえば算用数字や前置詞の扱い方など、基本的なテーマを例文とイメージを交えながら分かりやすく説明しています。
私はこの参考書で「懸垂分詞」と言う言葉を初めて知りました。
参考書の狙い | 技術英語を通して翻訳の基本原則を学ぶ |
期待できる効果 | 翻訳の基本的な型を身に着けられる |
英語ライティング 至高のテクニック36
翻訳に限らず、汎用的に利用できるライティング教本です。
ライティング頻出の語彙・論理構成・資格試験対策などのコンテンツが豊富なので、1冊をマスターするまでに一定の時間が必要です。
非常にレベルが高い内容となっていますが、植田先生独自の哲学などが記載されており、情熱を持ってライティングの学習を続けられる工夫が盛り込まれています。
参考書の狙い | 英文ライティングの基本から応用に至るノウハウを学ぶ |
期待できる効果 | 翻訳や資格試験の英文ライティングに対応できるようになる |
英語で説明する科学技術
「英語で説明する科学技術」とは、科学技術(IT・化学・医学・環境・生物・地質・気象・天文など)の語彙や表現を学べるCD付属の参考書です。
翻訳の専門書というわけではありませんが、英文・和文の対訳形式で例文が記載されているため、技術翻訳の仕事に取り組む場合には参考になります。
私自身も過去にIT翻訳を行った時に、同書の表現や語彙が役立ちました。CD付なのでシャドーイングや音読を通して勉強できるのがメリットです。
参考書の狙い | 科学技術に関する語彙と表現を身に着ける |
期待できる効果 | 科学技術の英日翻訳・日英翻訳で学んだ知見を応用できる |
英⇔日 プロが教える基礎からの翻訳スキル
英日翻訳と日英翻訳のプロを目指すためのノウハウを解説している参考書です。
大きな特徴として「入門編」「基礎編」「実践編」の3部構成に分かれており、練習問題もあります。
「翻訳のトライアル前に勉強して準備したい」という方は本書を利用してみるといいでしょう。
参考書の狙い | 実務翻訳のノウハウを身に着ける |
期待できる効果 | 翻訳のトライアル前に準備できるようになる |
翻訳のトライアルに関しては下記記事で解説しておりますので、ご参考ください。
日英翻訳・英日翻訳を学ぶ4つのポイント

日英翻訳・英日翻訳を学ぶ時のポイントは以下の4つです。
- 「原文が何を伝えたいか」を考える
- 翻訳の練習後に答え合わせをする
- 新語のキャッチアップを意識する
- 翻訳データベースの情報を確認する
以下でそれぞれ見ていきたいと思います。
「原文が何を伝えたいのか」を考える
どの分野の翻訳でも原文の意図を読み取り、読者に対して何を伝えるかを意識しなければいけません。
たとえばメーカーのカタログの翻訳や営業資料ならば、消費者に購買意欲を持たせるような訳文が求められます。
翻訳の練習後に答え合わせをする
翻訳の勉強で重要なのは「答え合わせ」です。
学生の中間テストの結果が返ってきて、「なぜこの問題は間違えたのだろうか?」と思いつつも分からないことをそのままにしておくと、同じ間違いを繰り返すリスクが残ります。「答え合わせ」は翻訳でも同様に必要な作業です。
「答え合わせ」の練習をする時には、英語と日本語が対称的に記載されている文書を使うと効果的です。
下記記事で解説している通り、洋画のスクリプトを利用して翻訳の勉強をする時には、スクリーンプレイが役立ちます。
新語のキャッチアップを意識する
翻訳業界で働く場合には、新語にキャッチアップする工夫が重要です。
たとえばデジタルマーケティングの翻訳では、インフルエンサーという言葉が使われるようになってきました。
インフルエンサーは「世間に大きな影響を与える人物」と形容される言葉で、2010年以降にYouTuberやインスタグラマーが台頭し始めて「インフルエンサー」という言葉が社会に浸透し始めました。
デジタルマーケティング業界に限らず、日本語で専門用語のトレンドに対応するためにも、情報感度を高めていく必要があると言えるでしょう。
翻訳データベースの情報を確認する
所属する翻訳会社のデータベースで、過去に別の翻訳者が納品した訳文データを確認する作業も重要です。
とくに20年以上通訳・翻訳業務に従事されている実務者の訳文のほとんどには「どのような意識でこうなるのか」を記載したコメントが残されており、意識レベルの方向性をどこに持っていくかを考える上でも参考になります。
まずは翻訳支援ツールを使えるようにならなければいけないため、自分でツールを使えるように練習する必要があると言えるでしょう。
翻訳支援ツールに関しては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

まとめ:日英翻訳・英日翻訳の仕事にチャレンジしてみよう

本記事では、「日英翻訳・英日翻訳の勉強法と参考書5選」を紹介しました。
翻訳業務では、外国語だけでなく日本語の力も伸ばしていく自己研鑽の姿勢が重要です。
語学以外のスキルも身に着けておくと、未経験者でもクライアントに価値提案できる機会を作れます。
未経験者がどのように翻訳者になったのかという体験談を知りたい方は、下記記事もご覧になってみてください。



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