翻訳・通訳案内士

翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?需要が多い分野とは?

翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?需要が多い分野とは?
翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?需要が多い分野とは?
Kizuki
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こんにちは、フリーランスのKizukiです!一般企業を経てフリーランスとして2019年に独立し、Webデザイン・プログラミング・通訳・翻訳・通訳案内士の仕事に携わってきました。

(Kizukiについてはプロフィールをご覧ください)

困っている人
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最近は機械翻訳が流行っているみたいですが、翻訳市場の今後はどうなるのですか?翻訳者の仕事はなくなるのですか?

結論、専門性が求められる案件では翻訳者の仕事はなくなりませんし、機械翻訳がプラスになることもあります。

翻訳はテキストの変換という印象を持たれがちですが、実際は機械的な作業とは程遠いクリエイティブな職種です。

たとえば製品カタログなどのマーケティング文書を翻訳する時には、読み手となる消費者が購買意欲を持つような訳出を意識しなければいけません。

過去のデータがあれば機械翻訳でも対応できる箇所はありますが、すべてにおいて機械翻訳が専門性を持つ翻訳者に勝るというわけでもありません。

本記事では、「翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?需要が多い分野」について考えてみたいと思います。

翻訳の副業としてブログを運営して収益化を始めたので、ノウハウを知りたい方は「【暴露】英語の翻訳者がブログで稼ぐ3つのポイント」もご参考ください。

翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?

翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?

結論、翻訳者の仕事は今後も簡単にはなくなりませんし、機械翻訳をどのように利用していくかがテーマになります。

機械翻訳のメリットはデータベースによる効率化

Kizuki
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機械翻訳はデータベースで機能しているので、翻訳の時間短縮や作業の効率化につながります。

たとえば定型句の翻訳であれば、定型文をデータとして登録し、固有名詞や数字を変換するだけで訳出が可能になります。

機械翻訳のデータベースを利用することで過去と同じ訳文を探す手間が省けるので、データが溜まってくると短期納品でも精度を保てます。

機械翻訳のデメリットはデータべースの構築に時間がかかること

機械翻訳のデータベースをフルにつかいこなすためには一定のデータ量が必要なので、データの構築に時間がかかるのが機械翻訳のデメリットです。

クライアントから翻訳の案件を引き受け、継続的に受注できるようになってくればデータが蓄積されていきますが、単発の案件には機械翻訳のメリットを活かせません。

翻訳者は翻訳支援ツールの使い方を学ぶ必要がある

Kizuki
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翻訳者としては、機械翻訳のツールを使える準備をしておく必要もあります。たとえば翻訳会社のトライアル試験に合格できたとしても、翻訳会社から指定されたプラットフォームでの作業ができなければ、仕事の受注は難しくなります。

機械翻訳のツールは各所で開発されてアップデートされていくので、アナログ型の働き方に固執しているのはあまり良くありません。

Memsourceなどの翻訳支援ツールに関しては下記記事で解説していますので、ご参考ください。

現状は人間が文章を校正する必要がある

現状の機械翻訳では、文章の前後で過去との一致率を把握することはできますが、全体の文脈を捉えた意訳に関してはまだまだという印象です。

原文と訳文は国ごとの文化や社会思想を反映しますので、データベースだけで処理しようとすると機械的な訳出になります。場合によっては想定と全く異なる訳文になることもあるため、人間による校正のチェックは欠かせません

翻訳市場で需要が多い分野とは?

翻訳市場で需要が多い分野とは?

結論、常に専門性が求められるIT業界のマーケティング・金融業界・医療翻訳の翻訳市場では需要が多いです。

ITマーケティング翻訳

IT業界では新製品が開発されるたびに外国語で文書を作成する必要があるため、翻訳のニーズが途絶えるということは基本的にありません。

具体例としては下記の翻訳が挙げられます。

  • 商談文書
  • 広報文書
  • 映像字幕

メーカーやITメディア関連企業にとっては、読み手が納得する文章表現に配慮する必要があるため、機械的な翻訳ではなく専門性に基づいた翻訳が求められます。

商談に関してはメールやオンラインミーティングの告知文書が必要となり、急遽翻訳の対応を迫られるというケースがあります。

映像翻訳の場合は特殊なソフトを使用することがあるので、下記記事もご参考ください。

金融翻訳

金融翻訳では、個人・機関投資家向けの株式・債権・為替などに関する証券レポートや、投資関連のジャーナルの翻訳も対象になることがあります。

世界中でさまざまな金融取引が行われているので、需要そのものが衰退するとは言い難いです。

一方で金融の仕組みや企業会計の理解が乏しいと対応が難しくなるため、日頃から証券を中心に、金融についても基本から勉強する必要があります。

金融業界経験者が翻訳でも活躍することが多く、個人・機関投資家へ良質な情報を届けて将来性のあるマーケットへの資金提供を助けるために、業務では高い専門性が求められます。

医療翻訳

Kizuki
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薬剤や医療製品、治験やサプリメントの文書などを扱う医療翻訳も、対象が幅広くて需要が多い分野です。

特に最近だと新型コロナウイルスに伴うワクチン開発が世界各地で行われており、医療特許申請に伴う翻訳のニーズが増えてくると予想されます。

医療分野は景気の影響を受けにくく、少子高齢化社会ではAIによる遠隔医療のニーズも高まると言われているので、今後は「IT+医療」などの翻訳が必要になると言えるでしょう。

マーケティングなどで臨機応変な意訳が求められる分野とは異なり、医療業界特有のガイドラインや文書規定を守る必要があるのが大きな特徴です。医学論文のアカデミック翻訳では、ジャーナルによって投稿規定が異なるので注意が必要です。

翻訳者として専門性を持つ

Kizuki
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今後も需要が多い翻訳のカテゴリーとして、「ITマーケティング」「金融翻訳」「医療翻訳」を挙げました。すべての翻訳市場に共通しているのは「専門性が求められること」です。

「翻訳に資格は必要ない」ことは間違いないのですが、専門知識の有無は翻訳者としての人材価値に大きな影響を与えます。

もし翻訳者として長期的に稼働していきたいと考えている場合は、以下の対策を通じて専門性を身に着けておきましょう。

  • 業界で一定の業務経験を積み重ねる
  • 専門的な資格を取得する(ITなら基本情報技術者など)
  • 専門分野の英日翻訳・日英翻訳について学ぶ

英日翻訳・日英翻訳の勉強に関しては下記記事で参考書と勉強法を紹介していますので、ご参考になってください。

まとめ:需要が多い翻訳市場で必要なのは専門知識

まとめ:需要が多い翻訳市場で必要なのは専門知識

本記事では「翻訳市場の今後は?仕事はなくなるの?需要が多い専門分野」について解説しました。

結論、需要が多い翻訳市場では専門性が求められるので、語学力と専門知識を持つことで翻訳者としての人材価値を上げることができます。

分野を問わず、最近ではデジタルコンテンツの製作も盛んなので、語学力と専門性に加えたスキルを身に着けておくと、幅広い案件対応が可能です。

Kizuki
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私が未経験から独学で翻訳者になれた背景の一つには、デジタルコンテンツを制作するスキルを学んだ経験がありました。

実際にどのようなステップを経て翻訳者になったのかは下記記事で解説していますので、ご覧になってみてください。

下記記事では、語学力と専門知識がある方が翻訳業務を始めるためのクラウドソーシングサイトを紹介しています。

ちなみに翻訳者ネットワークのアメリアに入会すると、翻訳業務とスキルアップの情報を効率的に収集できます。

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英検1級と通訳案内士を取得。自身の経験や見解に基づき、資格試験や英語学習の生活に関する記事を公開しています。
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