
こんにちは、Kizukiです。翻訳の仕事で何がきついのか?どんな人が向いているのか?というテーマで記事を書いてみたいと思います。
本業または副業で翻訳の仕事をやってみたいと、興味を持っている人から質問を受けました。
実際に翻訳の仕事をやってみてきついと思ったことはないのか、どんな人が向いているのか等々です。
個人的にはどの仕事もきつい場面はどこかしらでありますし、臨機応変な対応が求められることも踏まえれば、「こんな人が向いている」と一概に定義するのもどうかな~と思っています。
翻訳業務では常に品質が求められる仕事でもあるため、クライアントの要望を汲み取り、前向きに努力を積み重ねる姿勢が必要です。
業務外の地道な積み重ねや改善を「きつい」と感じるかどうかも、適性を判断する要因になるのではないかと思います。
本記事では個人的な経験を踏まえて、翻訳業務の厳しさについて考えてみたいと思います。
翻訳の仕事はなぜきついのか?どんな人が向いている?

翻訳業務がきついと感じる理由は人それぞれですが、私は以下のケースできついと感じました。
納期が迫るプレッシャー
別の仕事と重なる場合はお断りしていますが、スケジュールが空いている時には納期が迫っていても仕事を引き受けていました。
メディア関連の翻訳だと朝に原文が届き、数時間後には納品というケースもあります。
最初のうちはパワー全開でこなしていきましたが、何度か繰り返すと精神的・体力的に疲労を感じるようになりました(人によるようですが)
案件によって納期が迫るものとそうでないものがあるので、バランスを取りながら作業を進める自己管理が重要と言えるでしょう。
勉強・仕事漬けの日々
これも人によるかもしれませんが、基本的に勉強・仕事漬けの日々になります。
とくにフリーランスの場合は納品後に支払いというケースがほとんどだと思いますので、クオリティを守りながら納品作業を続けると、あっという間に数ヵ月経過していると気付く時もあります。
息抜きも大事にしたいですが、一定の収入を確保するためにはそれなりにタスクをこなさなければいけません。
クオリティを常に高いレベルに維持するためには、英文だけでなく日本語の勉強も必要になります。
語学だけでなく、どのような表現を用いたらエンドユーザーの心に響くのか?という視点も重要だからです。
カタログのように購買意欲を掻き立てる文書の翻訳をする場合、消費者心理も意識することになります。
クライアントによってはフィードバックをしてくれる場合がありますが、基本的に自己研鑽を積み重ねて課題を乗り越える努力が必要です。
翻訳業務だけだと不安になる
フリーランスで翻訳業務の手作業オンリーを続けていると、翻訳以外の業務を経験する機会が激減し、今後のキャリアが不安になる時があります。
自分の場合は翻訳・校閲・校正・コーディネーター・法人営業などを経験させて頂きましたが、最初のうちは翻訳の手作業のみが続きました。
翻訳以外の仕事もある程度は経験したいという気持ちがあったので、プログラミングやWebデザインの仕事も積極的に受注していましたが、不安を打ち消す効果にもつながったと思っています。
翻訳をこなせる技能があると、ホームページやグラフィックの多言語化や動画編集などの横展開が可能ですので、翻訳+αの経験を積み重ねていくと仕事の幅が広がります。
ちなみに私がお会いしてきた翻訳家の方々は勉強熱心な方が多く、各種勉強会に参加されていました。
翻訳を軸にして活動の幅を広げると、新しいチャレンジの機会を得られます。
テレワーク特有の悩み
客先に常駐しない場合、基本的にテレワークで翻訳業務に対応することになります。
テレワークは自宅で朝から晩まで活動することになるので、以下のようなテレワーク特有の悩みを抱えるケースもあるでしょう。
- 運動不足で太る
- 人と会話する機会が激減
- ストレスによる過食
- モチベーションの低下
新型コロナウイスルが蔓延してからは、実際に私自身もテレワークの生活になって大きな影響が出ました。
とくに対面でクライアントと折衝できない影響は大きく、モチベーションの低下を感じていた時はかなりきつかったです。
一時期翻訳から離れた時もあり、その間は翻訳とは関係なくWeb関係の仕事をこなしたり、ブログを書いたりしていました。
結果として1年以上テレワークを続けてきましたが、環境の変化に対して臨機応変に対応できる工夫も必要だと思います。
まとめ:翻訳の適性を感じたらトライアルから始めよう

個人的に翻訳の仕事がきついと思った時の経験を書いてみましたが、いかがだったでしょうか。
学生時代に語学を仕事にすることを夢見ていましたが、実際の業務では地道の積み重ねの中で課題を克服する繰り返しが続きます。
新型コロナウイルスの蔓延により、多くの方々がテレワークに移行した時のように臨機応変な対応も常に求められるでしょう。
環境の変化に対応し、自己研鑽を積み重ねる適性を感じている方は、翻訳のトライアルから始めてみてください。
