今回は以下の悩みにお答えしていきたいと思います。
結論、映像字幕翻訳の業務では、ゴール地点となるロールモデルの制作物を見て、完成品のイメージを作ることが大事です。
映像字幕翻訳とは、お客様が外国語と映像を通してビジネスを推進していくお手伝いをする仕事ですよね。
オンラインコンテンツや各種展示会では、動画をはじめとする視覚に訴えかけるコンテンツで自社事業を紹介する企業が増えています。
とくに動的な情報を伝達するニーズはビジネスの業界で注目されており、私自身も動画コンテンツの字幕翻訳案件を担当しました。
でも実際にやると、とんでもなく「きつい」の一言です。本当にしんどかった。
一言で映像字幕翻訳と言っても、話者が何を伝えたいのかという意図を読み取らなければいけないので、通訳のような作業に近いかもしれません。
翻訳とセットで動画制作も依頼されることも多いので、ソフトウェアを扱う知識も必要です。
本記事では、映像字幕翻訳で必要になる3つのソフトウェアと、映像字幕翻訳のポイントを紹介していきたいと思います。
翻訳の体験談などを副業ブログで発信し、収益化を始めるノウハウを知りたい方は下記記事もご参考ください。

未経験で映像字幕翻訳のトライアルをやる前に知っておくこと

大事なのは「話者の意図を読み取り、正確な言葉に落とし込むこと」だと思っています。
要は「動画の視聴者のハートに刺さる翻訳」になっていなければいけないわけです。
何が言いたいのかを知るために通しでスクリプトを確認
まずは翻訳する映像の趣旨を理解するために、動画を見ながらスクリプトを確認しました。
ある程度の背景知識をインプットしておかないと、最適な用語をリサーチすることが難しくなるからです。
翻訳した言葉の類似表現もリサーチ
一次翻訳はスピード感を持って行いますが、本当にきついのは「校正」です。
最初から100点満点をとれる翻訳であれば問題はありませんが、クライアントの希望に応えるためには何度か構成を行う必要があります。
さらに納品後に修正が発生することもあるので、リサーチ業務は欠かせません。
映像字幕翻訳と動画制作をやる時のポイントは5つ

実際にやってみると「キツイ」と言われる映像字幕翻訳ですが、ポイントを事前につかんでおくと、仕事の動き方がスムーズになります。
主なポイントは以下の5つです。
順番に見ていきたいと思います。
USGに対応する
映像字幕翻訳では、USG(User Generated Contents)を意識する必要があります。
最近では一般企業も、広報の一環で会社の様子を伝える動画を公開していますよね。
外国人採用を検討する際に、社内で勤務する様子を海外へ向けて発信するために字幕翻訳を依頼する場合があります。
字幕翻訳というと映画の字幕を想像しがちですが、動画の種類も多様化してきました。
字幕の文字数と表示時間を意識する
動画全体の再生時間から、字幕の文字数と表示時間をイメージするのも重要です。全文を訳すと本質が伝わりにくかったり、画面いっぱいの字幕を読むのが大変になってしまうからです。
映像字幕翻訳では「動画の視聴者が欲しい情報」を意識して翻訳するのがポイントとなります。
視聴者の視点から翻訳の能力を鍛える勉強法としては、実際に洋画や海外ドラマの字幕を見るのがオススメです。
話者のハートや伝えたいメッセージを意識する
映像字幕は視覚で下記の情報を伝える手段の一つです。
映像翻訳はテキスト翻訳とは異なり、動画のメッセージを視聴者の人物像に合わせて訳していく作業となります。実際に翻訳作業を始める前には、画面から伝わってくる話者の表情や雰囲気、話し方のトーンにも着目しましょう。
とくにパワーポイントプレゼンテーションの場合、話者が区切りなく長時間話すこともあるので、ポイントをつかみながら訳文を考えなければいけません。
視聴者へ動画のメッセージが伝わるように、話者のポイントをくみ取っていくのが重要です。
字幕テキストのみの翻訳に注意する
外資系メーカーが翻訳会社に字幕翻訳を依頼する際には、基本的にテキストのみの翻訳というタスクがほとんどです。
字幕翻訳は話者のハートを理解し、外国語で発信するお手伝いをするのが主な役目だからです。
DTP/動画編集にも対応できる準備をする
DTPや動画編集作業が求められる映像字幕翻訳の案件もあります。たとえば動画編集ソフトを使える翻訳者であれば、動画編集や字幕の実装も依頼されるでしょう。
翻訳者によっては見積提出時に単価交渉の対象になる可能性がありますので、映像字幕を武器にするだけで、スキルアップだけでなく収入向上の糧にもなります。交渉時のカードとして出されるのが、DTPや動画編集のような翻訳関連の業務です。
翻訳料金が高い場合、相見積をして安い翻訳会社を選択することになりますが、翻訳+αのサービスを提案すれば交渉時のチャンスにもなることを覚えておきましょう。
映像字幕翻訳で使えるソフトウェアは3つ

映像字幕翻訳では、特殊なソフトウェアを使う必要があるので、いくつか操作に慣れておきましょう。
本記事では3つ紹介したいと思います。
SSTG1シリーズ
SSTG1シリーズとは、個人や大手翻訳会社で使用されている映像字幕制作ソフトです。
国内の翻訳会社から受注したり、翻訳会社で常駐する一部の映像字幕翻訳者が使用しています。
個人にとっては高価なプランとなっているため、作業効率を踏まえて費用対効果を算出して判断していくことになりそうです。
おこ助
おこ助とは、映像字幕翻訳に関わる個人事業主や翻訳会社だけででなく、放送局や公共施設でも利用されているソフトです。
映像字幕翻訳以外でも、文字起こしにも対応しています。
メモ帳
メモ帳は、Windowsユーザーのパソコンにデフォルトでインストールされているソフトです。
なぜメモ帳を使うのかというと、映像字幕翻訳で必要なSRT形式のファイルを作成できるからです。
たとえば、YouTubeにアップロードする字幕ファイルをメモ帳で作る時には、以下のように入力します。
1
00:00:01,000 –> 00:00:03,000
試しに見本のテキストを作りました。2
00:00:05,000 –> 00:00:10,000
この後にSRTファイルを作成します。
メモ帳には上記のように「通し番号」「開始時間–>終了時間(時間:分:秒:ミリ秒)」「字幕」を記載し、メモ帳の「ファイル>名前をつけて保存」をクリックしてください。
保存画面では、以下の設定で保存すればSRT形式のファイルを保存できます。
YouTubeで字幕を作成する時にはSRT形式のファイルが必要になる場合があるため、メモ帳の使い方も覚えておきましょう。
まとめ:映像字幕翻訳で翻訳と動画制作の腕を磨こう

本記事では「映像字幕翻訳と動画制作で大変だったこと」を赤裸々に書いてみました。
映像字幕翻訳を担当してみると、非常にクリエイティブな作業になることが分かります。翻訳だけでなく動画編集やデザインの能力も兼ね備えておくと、消化できるタスクの幅が広がります。
一方で視聴者のマインドも考慮しながら文章を組み立てていく作業になるため、マーケティングの感性も深められるメリットがあります。
ソフトウェアの準備が必要な場合もありますが、映像字幕翻訳に挑戦すると動画制作の技術も自然と向上していきます。
案件に挑戦してみたい場合は、下記記事でトライアル対策をレビューしていますのでご参考ください。

下記記事では、翻訳業務が可能なクラウドソーシングサイトを紹介しています。



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